June 24, 2008
いのちの食べかた OUR DAILY BREAD
今晩は、なかなかショッキングな夜でした。 気になっていた映画『いのちの食べかた』を観に行ってきました。
http://www.espace-sarou.co.jp/inochi/
とにかく台詞なし、ナレーションなしで、ただひたすら、淡々と今私たちが普段口にする食がどのようにできているのかを映像で流すだけの映画です。
食肉となる為だけに生まれてきた、鶏や豚や牛。
狭い厩舎に押し込められ、機械でエサを投げつけるようにばら撒かれ、生殖までも人間に管理されている。
屠殺から食肉用に加工されるまでの過程も、ほぼオートメーション化された機械による作業。
作物もほとんどの作業が大型機械によって処理がされ、広大な土地での大量生産。
収穫時にも大型機械を使用しての効率重視の作業。
畜産や農業ではなく、どちらも工業としか思えなかった。
生けるもの全てにあるだろう尊厳が完全に無視されている。
全く異様で不気味だった。
いろんなことを考えさせられました。。
連日のようにマスコミを賑わす、おぞましい事件。
それらの要因としても、この食生活が関係あるのではないかと感じないではいられず、鳥肌が立ちました。
食べることに困らない、食料が溢れた環境で希薄になっている食への感謝と「いただきます」の言葉。
食料になるためだけに生まれてきた動物や植物のうらみつらみを毎日毎日食べているのではないか、と。
ただ、それらによる食の大量生産によって私たちが飢えることなく生きていられるのが事実。その現状を批判することはできません。
冒頭でも言いましたが、この映画は台詞なし、ナレーションなしです。
主義主張というものがありません。
映画を観て、何を感じるかはそれぞれなのです。
私は・・・
近頃雨つづきで、さぼりがちの畑仕事を頑張ろうと思いました。
草ボーボーかしら。。